2011年08月06日
牡蠣の畠山さん その2
で、その畠山さんとこでのボランティアは牡蠣の種をロープにはさむという作業で
通常なら2ヶ月前には終わっていないといけない作業らしい。
今月いっぱいくらいかかる。
畠山さんご夫婦とおばあさんはサービス精神が豊富で
一日にアイスクリームを3本くれたり
ボランティアのみんなにお昼ごはんをご馳走してくれたり
笑わせてくれたりするので愉しくて仕方がない。
せっかく来てくれたんだからと、船にも乗せてくれました。
畠山さんのご主人
その時のご主人がかっこよすぎる。
船の上での体の使い方が実に鮮やかで美しい。
むだな動きが全くない。
牡蠣の種を結びつけた縄をくくりつける時や
網を引き揚げる時
筏の上でさらさらと作業をするバランス感覚とか
ひとつひとつ惚れ惚れする。
長年かけて培われた職人的な体の使い方は本当にきれい。
船と牡蠣と海を身体化し、それらを慈しむような動き。
こういう人が船を降りることがどんなに絶望的なことか。
船の上の畠山さんを見ながら、漁業を断念せざるを得ない漁師さんたちを思うと泣きそうになった。
奥さんのほうは底抜けに明るい人で
遠くからも「ウワッハッハッハッ、ウワーッハッハッハ!!!」
と盛大な笑い声が聞こえてきて、その声を聞いているだけでこちらも笑えてしまうから笑い袋のような人だと思った。
世話好きで豪快で素直。奥さんファンは多い。
奥さんがひたすらしゃべる傍でご主人が静かにうなずき、
たまに鶴の一声的に絶妙なツッコミを入れる。
ナイスコンビネーション。
ご主人は牡蠣会長さんでみんなのまとめ役。テレビにも特集された。
こういうトップに立ちながら穏やかな人は珍しいと思った。
今までわたしが遇った人で率先して何かをやる人や社長さんたちは
迷惑なほど周りを気にせず突っ走っていくパワーを持っていて、
がつがつしてる人が多かった。
穏やかでありながらすごい行動力を持って周りをまとめるご主人と
集ってきた人たちをとことん楽しませてくれる奥さんだから
良い人の輪ができる。
わたしの泊っているところにはお風呂がないということをポロリと
おばあさんに言うと、
すぐさま奥さんに伝わり、
「うちのお風呂にはいってって!」と言っていただき
2日間はいっていなかったのでつい甘えてしまい
そのままお夕食をご馳走になって
お酒もたくさんいただいて
そのまま流れで泊めていただきました。
気仙沼はホルモンが有名で、お呼ばれした時や打ち上げにはホルモンがでてくる。
これがとてもおいしい。
気仙沼ホルモン好きです、とポロリと言うと
じゃあ今夜はホルモンにしよう!ということで陸前高田の有名なお肉屋さんに
買い物に行くことになり、ついていってみました。
このお肉やさんもお店が流されたが、
現在民家を借りて営業中。
冷蔵庫自体がお店。迷っていると凍っちゃう。
そんなわけでこの日もまたおいしいホルモンとお酒をいただいて泊めていただきました。
すみません。。。ありがとうございます。
Posted by もももも at 21:49│Comments(0)
│気仙沼から